14.4 ソフトウェア職のスキルを高める
14.5 アジャイルの向こうへ
内容
1990年代には、ソフトウェアを作るための新しい技術が競争優位性だと考えられるようになっていて、開発方法が企業に閉じていた。
しかしこれは健全ではなく、方法論は業界内で共有すべき。
且つ企業は独占的なソフトウェアを独占したままにすることに重点的に取り組むべき。
だから企業の機密は漏らさずに方法論だけ共有するような自己規制は必要。
その上で、この業界のエンジニア全員が進歩し、支え合うのがベスト。
例えば、医師は命を救うことにつながる情報を別の病院の医師に渡さないというのは、倫理的ではない。ソフトウェアはビジネスに直結しているから、ソフトウェア開発者にも同じことが言える。(医療で言えば医療システム。)
さまざまなプラクティス、パラダイムなどのツールが公開されてきて未来は明るくなってきている。
しかしまだまだ困難は脱していない。
「私たちはソフトウェア開発者だ。現在利用可能なツールを最大限に活用して、ソフトウェアを開発している。」
将来はアジャイルよりすぐれたやり方が生まれ、現在のやり方でソフトウェアを作ることは、機械語でコードを書いている人たちを見るような目で見られるようになるだろう。
しかし、ソフトウェア開発は、ドメインを正確に理解し、正確にモデル化しないとうまくできないということは変わらないだろう。
そのために創造力を働かせながら多くのスキルを習得するプロセスは変わらないだろう。
学び
- 独自のサービスを磨いて価値を発信することは重要だ。
そしてそのプロセスを可能な限り公開し、業界のソフトウェア開発者に影響し、ともに成長するスパイラルを作ろう。
それが結果として自分たちのサービスを磨くことにもつながる。 - 方法を秘密にして、Win-Loseの形になるようでは発展しない。
- エンジニアは、変化に適用していくため本当に多くのことを学ぶ必要がある。そのモチベーションのために、自分が関わっているビジネスに動機を持っているかどうかは超重要。
学びを活かすアイディア・行動
- まずは現場でノウハウ共有会
- イベントへの参加で開発プロセスを学んだり、継続的な学習